自動車学校に行って分かったこと
春休みに免許合宿に行ってきました。
実際に運転してみると、どれだけ難しいか実感します。
自動車学校に行って運転してみて分かったことを書いていきます!
場内と場外での40km/hの体感速度の違い
教習所の中を走ってる時に、直線40km/hという課題がありました。普段出しても20km/hで走ってたので、その時はとても怖かった!
けれど路上に出てみると40km/hって遅く感じますよね。あんな怖かったはずなのに。
でも60km/hは怖い
40〜50km/hなら大丈夫なんですけどね、60km/hは速い。
下り坂が怖い
下り坂は、ジェットコースターみたいな感覚になり怖い。すぐにブレーキかけたくなりますが、「まだいい」「ここではかけない」とか言われてしまう。
配車券の担当名見て一喜一憂
技能教習の前に配車券を出しますが、その時に好きな教官だとテンション上がりますよね。頑張れる。
苦手な人、怖い人だと憂鬱に。
運転手皆尊敬する
こんな難しい運転を難なくこなして走っている運転手をみんな尊敬してしまう。
スマホしながら運転する人も逆にすごい。絶対むり。
駐車が出来ない
教習所では、縦列駐車はポールを目印に習うので、なんとか駐車できますが、実際にはポールなんぞない。分からない。
S字カーブが難しすぎる
何度脱輪したことか。通れたのは運だと思う。
駐停車してる車避けるの面倒
駐停車してる車を避ける時、走行位置あまり変わらないから合図出さなくてもいいかな〜と思ってそのまま避けたくなっちゃう。
他の生徒乗せるの緊張する
危険予測や高速教習では、他の生徒と3人程で一台に乗ります。うまく運転したいと思ってしまい緊張。
車校の先生は大変
繁忙期は20連勤とかあるみたいです。睡眠不足で瞼が痙攣するって…。
教習中に寝てる先生もいました。
路上教習も、仮免取り立ての人の車に乗るの絶対怖い。命が危ない。
意識すると標識がたくさんある
学科で標識を習ってから、道路を歩いてみると、「ここにもある!」「これもあるんだ!」と発見するのが楽しかったです。
お金がかかる
教習代のほかに、受験料や免許交付手数料などもかかります。自腹民には辛いよ。
自動車免許合宿に行ってきた感想
自動車免許をとるには、地元の教習所に通うか、免許合宿で短期でとるかがあり、迷う方も多いと思います。
私は大学の春休みに免許合宿でとってきましたので、その感想を書いていきます!
なぜ合宿にしたのか
なんといっても、短期間で取得できることが魅力的でした。
オートマ車は最短14日で卒業することができます。
通いだと、大体2ヶ月はかかります。スピードコースでも1ヶ月くらいかかりますし、値段も追加で払わなければいけません。
また、通いは混んでいると予約がとれず、長引いてしまって、スケジュール管理が難しそうですが、合宿だと学科も技能も教習所が決めてくれるので、楽かなと思いました。
移動について
これは遠くの教習所を選んだからですが、バスで3時間、フェリーで12時間かけて行ったので、移動時間が長く疲れました。
交通費は支給されるところが多く、私も3万円支給してもらえたので、金銭的には負担になりませんでした。
港からは、教習所からバスで迎えに来てくれます。卒業して帰る時も送ってくれます。
宿泊地であるコテージから教習所までも、毎日送迎があったので安心でした。
教習所へのバスは、毎朝8時にコテージ出発、帰りのバスは17時か19時に教習所出発でした。そのため、昼からしか授業がなくても、朝早くに出なければいけなかったり、昼に授業が終わってても、17時にならないと帰れなかったりはありました。
持ち物
私は、
- 服(3日分くらい)
洗濯機があったので、2日に1度は回してい
ました。
- パジャマ
- 洗面用具
- お金(3万円くらい)
仮免や卒検に落ちると、再試験を受けるの
にお金がかかるので不安で多めに持ってい
きました。
- 充電器
- 薬
- 筆記具
- 印鑑(書類書いたり、仮免許証貰う時に使う)
- コンタクト洗浄液やハンドクリームなど
- タオル
を持っていきました。
漏れもあるかもしれませんが、大体こんな感じ。
洗濯干すようのハンガー、ピンチや、洗剤、シャンプーやボディーソープ、ドライヤーはコテージにありました。
教習所では空き時間がけっこうあるので、暇つぶしに本とか持ってくといいと思います。
スケジュール
2週間という短期間で免許取得するので、詰め込まれてて中々ハードです。
仮免前までは、学科が1日に1〜2コマ、実技が2コマ。
仮免後は、学科が1〜2コマ、実技学科3コマくらいでした。
仮免や卒検を受ける前には、効果測定に二回合格しなければいけないので、空いた時間には学科の勉強をしていました。
次の授業まで4時間空いてる時とかもあったので、 暇なときは暇でした。暇すぎた。
教習所の周りには、家と田んぼばかりで、1番近いコンビニまでも25分くらいかかりました。なので近くのご飯屋さんに行ったり、観光したりは出来ませんでした…。
野球のキャンプ場が30分くらいで行けたので、そこが唯一の観光スポットですね!
近くで選手が見れたり、出店で宮崎ぽい食べ物食べれて楽しかったです!
ソフトバンクがキャンプやってたので、ファンの子は一眼持って行ってましたね〜
コテージに帰ってからは
19時半 夕食
20時 入浴
21時 テレビ見るなど
22時 就寝
って感じでした。
寝るの早すぎる。超健康的な生活。
周りの子も割と早く寝てて、22時になると「やばい!もう寝なきゃっ!」って準備してました。
普段はそんな早く寝ないのですが、慣れない環境で毎日詰め込まれてると疲れて早く寝ていました。
友達ができる
私は高校の友達と2人で行きました。友達同士で来てる子が多かったです。1人で来てる子も何人かいました。
後半になると、自主経路や危険予測ディスカッション、高速教習の時間は複数人で乗車するので、話して仲良くなれる機会はたくさんあります!
みんな色々な地方から来ていので、出身地の話をしたり、教官の話や、運転の難しいところなど、共通の話題があったりして、話しやすいと思います。
ご飯が美味しい
朝、夜はコテージで、昼は教習所で食事が出ました。
味が濃くて、夜はいつもデザートが付いてて、私的にはご飯の時間が楽しみでした。
でも友達は、4日目くらいで味に飽きちゃってました。
許可を貰うと、外食は可能なので、食事が合わなかったら外食という手はあります。
プレッシャーが大きい
合宿は、短期間で免許を取得できるのがメリットですが、試験に落ちてしまうと延泊になってしまうので、プレッシャーが大きかったです。
落ちると友達と一緒に帰れなくなってしまうので学科の勉強は必死でした。
私は不器用で、理解力もあまりなかったので、運転がものすごく下手でした。
技能は自主練とかできないので、イメトレしていました。
通いだと、うまく出来ないところは補修入れてもらえますが、私のところは補修なくて落ちたら延泊だったので、自分のペースでやっていきたい方は通いの方がいいかもしれません。
なんだかんだ合格できる
仮免前の見極めのS字で脱輪したり、左折大回りになったり、卒検前もスピードが出せず交通の流れに乗っていけない私でしたが、なんだかんだ合格できました。
合宿生だとお情けで合格させてもらえたりするんですかね。
田舎で歩行者、自転車が全くいないところで路上運転だったので、帰ってから都市で運転できるのか怖いです笑
まとめ
免許合宿に行った感想についてまとめていきました。
合宿は、短期間で取れたり、友達ができたり、ごはんが美味しかったりとメリットがあります。
しかし、技能と学科が詰め込まれていてハードなスケジュールだったり、ホームシックになったりなど、大変なこともいっぱいあります。
メリット、デメリット両方を知って、自分に合う方を選んでほしいなと思います。
有川浩『ストーリー・セラー』感想
最近有川浩さんの作品ばかり読んでいます。今日もまた読んでしまいました!『ストーリー・セラー』。
今回はこちらの感想を書いていきます!
『ストーリー・セラー』は、前半のside Aと後半のside Bに分かれています。
side Aは、思考することで命が短くなってしまう病気にかかった作家と、その夫の生き様を描いた話。
side Bは、事故にあった上、すい臓がんらしきものになってしまっていた夫と、作家である妻の生き様を描いた話。
この物語、構成が複雑です。side Bを読み終えてからは脳がグルグル。今もグルグルしてます。
このグルグルを共有したい!!
まずはside Aの感想を述べていきます!
side A
side Aは、切なさを感じながらも純粋に感動できました。
彼が彼女の小説を、無理矢理読んでしまった時の、彼女からの
「小説は書いた人の一番もろくてやわい部分が書かれてる。」
という言葉が印象的でした。
書き手の脳の中で色々考えて紡いだ言葉。確かに、推敲してこれなら見せても大丈夫と自信を持てるように仕上げないと、見られるのは恥ずかしいでしょう。
また、本を読むことは好きだけど書くことは出来ない彼に共感できました。
私も読書が好きで、小さい頃に自分でも書こうとしていました。
なんとか書き上げても、読み返してみると中身が無く、全然面白くありません。語彙力も表現力も全く無く、書きたいけれど書けませんでした。
「書く側」の人間に「読む側」の人間の思いを伝えてくれていて嬉しかったです。
彼女は、思考することを辞めなかった。寿命が縮むことよりも、思考し物語を書き続けることを選んだ。彼女の本を一番好きだと言ってくれる彼のために、彼女は命をかけて物語を紡いだ。
なんて美しく物悲しいラブストーリー!
きっと言わなくても伝わっていたけど、もっと口に出しておけばよかったこと。もう伝えられなくなるなんて考えたくもなくて胸に押し込めていた言葉たち。どうして何度でも伝えておかなかった。僕は何て弱かったのか。改まって伝えたら、伝えられなくなる日が来ることに向き合わなくてはならないから、それが恐ろしくて目を逸らした。
彼が恐くて向き合えなかった気持ちがものすごくわかりました。でも、照れ臭くて普段言えないこととかも、大切な人にちゃんと言わなきゃとも思いました。
side B
side Aば夫からの視点だったから、Bは妻からの視点なのかな〜なんて思いながら、ページをめくると、、
「前は女性作家が死ぬ話だったろ?今度は女性作家の夫が死ぬ話にしてみたら?」
んんん?どういうこと??
side Aの話は、女性作家の書いた作中作?
side Bの人物は、 Aと同じで、女性作家と、彼女の作品が一番好きな彼が出てくる。
二人の馴れ初め、結婚後の生活。
改めて、自分の小説を一番好きだと言ってくれる人と結婚すること、そして、自分の一番好きな小説を書いてくれる人と結婚することは幸せなことだなと思いました。
作家として、自分の作品をこんなに褒めてくれる人がいるなんて、嬉しいですよね。
読んでくれて、素敵だと言ってくれる人がいる。それはどの作家にとっても嬉しいこと、飛ぶ力を与えてくれる源になってるのだと思います。
そんな幸せな結婚生活から事態が一変。
彼が交通事故に遭い、病院に運ばれます。そして、検査の結果、すい臓がんらしきものにかかってあると発覚します。
小説家である彼女は、彼の不幸を逆夢にしようと、覆れという文字を一晩打ち続けます。
ここで、作家は夢商いだという表現が出てくるのですが、この表現好きです。(突然)
ここまで来てから、次のページをめくると、、
彼女の書いた物語を彼が読んでいるところでした。つまり、今までのside Bの話は、作中作ということですよね?彼は事故に遭ったのは本当のようですが、まだ病気で死ぬという流れにはなっていない状態です。
彼に、彼女は言います。
「元気に死に損なおうね」
すっごいワードフレーズ!!!
そして物語は進みます。
彼は仕事を辞め、彼女の会社を立ち上げます。昔の友人を家に呼び、猫を飼うことを決めます。
病気の彼が猫を飼う、、有川浩さんの旅猫レポートに似ている展開です。
猫を飼うことを決めたのは、
「何かあっても後は追うなよ」
という彼女への気持ちがあったからでした。
彼は病院で入退院を繰り返すようになります。病状が進んでしまった彼に、彼女は言いたいことがあっても我慢して優しく接するようにします。
すると彼は怒り出したのです。
「頼むからわがまま言えよ!」
わがままを言わないから怒る人なんて、、
「君を甘やかすのが人生の目標。」
なんて言う彼氏いますか?
この彼氏できすぎている、、
そして彼は言います。
「もし俺が死んだら、書いてくれよ。俺が死んだことを君がどう書くか知りたい。」
家に帰った時、彼の生死はわかりませんが、彼の姿はありません。彼は死んでしまったのかな、、と思いながら次のページをめくると、、
彼女が担当の編集者に、自分の原稿を送ったところでした。
ここから私の頭の中はグルグル回転し続けます。
ストーリー・セラーの対になる話というのは、
女性作家が死ぬ話の対としてかかれたものということですよね。
つまり、今までの話もまた作中作ということでしょうか?
担当は困惑して、彼女に聞きます。
「このお話はーーどこまで本当なんですか?」
「どこまでだと思います?」
それは誰にも言わない。
あたしは、この物語を売って逆夢を起こしに行くのだから。
ああああ!なんだかグルグルに加えてぞくぞくする!
女性作家が死ぬ話の対として面白いかもと、女性作家の夫が死ぬ話を書こうとしたら、本当に夫が病気になってしまった。
ということは確かです。
本当に夫が死んでしまったと思って読んでいましたが、
最後に、逆夢を起こしに行くというセリフがあることで、
夫は病気だが、まだ生きていて、小説を売って逆夢を起こすのだという解釈もできますよね。
担当の方に聞かれて、「はい。」と答えているところだけが本当だったらいいのに。そのほかの小説の内容は、実際には起こっていなくてフィクションだったらいいのに。
そう願ってしまいます。
ですが、、
夫が妻に、作中作で、自分が死んだことを物語にしてほしいと言っているので、もし本当に言っていたとしたら、
この話は、夫が病気で死んでしまったので、夫の望みの通りに夫を物語にしたものと考えられます。
夫が亡くなっているのに、逆夢を起こしに行くというのは、切なくてやりきれないですが。
すると、この作品の装丁に納得がいきます。
リボンで大切なプレゼントのように包装されている装丁。
これは、女性作家から亡くなった夫のためのプレゼントの本なのですね。
物語の最後の方で、彼女は
あなたに読まれたい。もっと読んで。あたしの物語を好きだと言って。あなたはあたしの絶対の拠り所だった。
と思っています。
自分の物語を心から好きだと言って読んでくれる夫は、彼女にとって本当に最強の夫だったでしょう。
そんな愛する夫のために、この物語を書いた。
なかなか解釈が難しくて頭がゴタゴタになってしまいます。
どこまでがフィクションで、どこからがノンフィクションなのか。
そして、この女性作家は、有川浩自身なのではないか。という疑問もあります。
ストーリー・セラーというのは、物語を売るもの=作家。これには、女性作家と、有川浩の二人をかけて付けた物なのか、、?
有川浩さんの作品は、いつも分かりやすくたら面白かったですが、今回は曖昧で難しかったです。
その曖昧さがいいのかもしれませんが、私は気になってモヤモヤした気持ちになってしまいます、、
けれど、夫婦の愛には感動したし、凝った構成を書ける有川さんは流石だなと思いました!
有川浩『ヒア・カムズ・ザ・サン』7行のあらすじから誕生した2つの小説
『図書館戦争』『植物図鑑』など多数映画化された作品を書く、有川浩さん。今回はそんな有川浩さんのヒア・カムズ・ザ・サンを読んだので感想をまとめていきます!
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。強い記憶は鮮やかに。何年経っても鮮やかに。ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。
わずか7行のあらすじしか出来ていなかった時、「この7行のあらすじから、成井豊と有川浩が生み出すそれぞれの物語を読んでみたい」というある役者の呟きがきっかけとなり、この小説は生まれました。
前半の「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、有川浩の手がけた小説版。
後半の「ヒア・カムズ・ザ・サンparallel」は、成井豊の執筆した演劇版。
人名や物語の大枠は共有していますが、話そのものは全くの別物です。
同じ登場人物、大枠、7行のあらすじから作られたのに、全く話の展開が異なるのが面白いです。
前半は、響く言葉がたくさんありました。
強烈に憎まれることと強烈に愛されることは裏腹だ。十人に読まれて十人全員にそこそこ受け入れられるような作品は、印象が良いんじゃなくて印象が薄いって言うんだ。
これはぐさっと刺さりました。
作家だけじゃなくて、人もこれに当てはまります。
誰とでもそれなりにやっていける、人当たりが良いというのは、世渡りが上手いのかもしれません。
しかし、万人に受け入れられるならば、あなたの代わりなんていないと言ってくれるような人はいないでしょう。
私は今、それなりにやっていけてるし、強く嫌われたり、いじめられたり、悪口を言われたこともありません。
けれども、それは、相手から嫌われたくない、悪く思われたくないという思いから、人当たりを良くしているに過ぎません。
私しかいないんだと言ってくれる人はいません。
万人にそこそこ受け入れられても、強く思ってくれる人がいないのでは、幸せとは決して言えません。
一部に憎まれ嫌われてもいい。自分のことを本気で考えてくれて、愛してくれる人がちょっとでもいるなら、それでいい。それで自分がやりたいように出来るなら
と、そう思いました。
死者の思いは遺された者が決める。死者を荒ぶるものにするかも安らげる者にするのも生者の選択次第だ。
編集者にとって一番大切な仕事は、物語に寄り添うことだ。物語に寄り添い、登場人物に寄り添い、物語が望む結末を探す。編集者は、作家の示す世界においてそのための探訪者であらねばならないのだ。
などが印象深かったです。
白石が、一生に一度の大成功をカオルに捧げようとしていたのに、その道筋が断たれてしまったときは、哀しくてやりきれない気持ちになりました。
しかし、真也が
「『俺を哀れむな。』と白石が死ぬ間際に言った激烈な言葉は、顧みるな。俺は俺の生きたいように生きた。後はお前たちも勝手にそうしろ。」
という解釈を与えてくれたので、救われました。
謎の真相も驚きだったし、白石が本当は妻子を深く愛していたことを感じ、哀しいけどほっこりした気持ちにもなりました。
後半のparallelの方は、前半とは白石の性格が全く異なり、薄っぺらい嘘をついてしまうお父さんでした。読むのが辛かったあ。
前半の白石を引き立ってしまいました。
自分のプライドを守るために、その場しのぎの嘘を重ねてしまう気持ちも分かるし、実際に自分もそうして嘘をついたことがあるので、白石の言動は読んでいて空しくいたたまれない気持ちになりました。
父親みたいな年齢の大人に見え透いた嘘を吐かれると悲しいんです。
の通りです!
自分のプライドを保つために、本当は諦めて折れたいのに、引き戻らなくて、嘘で自分を飾る白石が、読んでいて本当に辛かったです。
素直に言えばいいのに、あるがままの自分を打ち明ければいいのに、そうすることをを恐れてしまう。
本当の事を言ったら嫌いにならないだろうか。こんな何もない、つまらない、くだらない父親なんか嫌だって言わないだろうか。
と白石は不安なのです。
自分をカッコよく見せるために、不釣り合いなスーツを買ってしまうのです。
私も、自分をさらけ出さないのは同じ理由です。
深く関わると、自分が何も持っていない、つまらない人間だとバレてしまう。飽きられてしまう。
だから人と深い仲を築けないのだと自分でも思います。
自分が、中身のある人間なら、こんな思いはしないでしょう。
成長して、中身ある、恥じない人間になりたい。
相手に素直になって、自分をさらけ出したい。
カオルは、父親が本当の事を言ってくれるのを待っていました。
自分の弱さを認める強さ。
本当は自分がつまらないやつだったとしても、嘘でかためるより、本当の事を言った方が、相手は好きになってくれるのだと、この物語は教えてくれました。
私も、弱い自分を認められるようになりたいです。
『僕らは奇跡でできている』第1話の感想
新火曜ドラマ『僕らは奇跡でできている』が10月9日にスタートしました!!!
今回は第1話の感想をまとめていきます。
あらすじ
大学の動物行動学の講師している、ちょっと変わった相川一輝先生(高橋一生)。自分の好きな事には夢中で取り組むが、周りの話を聞いたり空気を読むことが苦手なよう。周りからは変人扱いされている。
そんな相川先生は、苦手なことを先送りにするのが得意(笑)
虫歯が出来てしまいますが、歯医者に行くのを先送りにしてしまう。
しかしとうとう我慢できなくなり、鮫島教授の紹介で、水本育美(榮倉奈々)の歯科クリニックに行くことになる。
感想
仕事のできる女性の苦悩
育美はエリート歯科。患者から輝く女性特集をする雑誌の取材を頼まれるほど。
一方、育美の彼氏はおそらく普通のサラリーマン。
育美は自分で買えるからと、高級なアクセサリーをご褒美に買い、それを彼氏と会うとき付けていきます。
2人でレストランに行きますが、育美は高級なワイン、高級なコースを平気でぽんと頼みます。それに怯える彼氏。
育美は、私が払うから大丈夫と言います。
そして食べ終わってから、久しぶりに美味しいもの食べたと言ってしまいます。
これでは彼氏のプライドが、、
「育美は俺のこと下に見てるんだろ。」
彼氏より仕事ができ、経済的にも余裕のある育美。それを彼氏に僻まれてしまいます。プライドの高い彼氏なんですね。
2人の関係はどうなるのでしょうか。
うさぎとカメの話
一輝は、歯医者の待合室で会った小さな男の子とうさぎとカメの話をします。
「うさぎは倒れていたかもしれないのに、カメはなぜうさぎに声をかけなかったのか。」
男の子から謎を告げられ、一輝は考えます。
そして答えをみつけます。
「カメは全然頑張っていない。勝ち負けにも競争にもこだわっていなくて、ただ前に進むことだけを、カメの世界をたのしんでいる。もはやカメの世界にうさぎはいなかった。だから声をかけなかった。」
考えたこともないような疑問を持つ男の子も素敵ですし、こうやって答えを見つける一輝もすごい!
歯医者で一輝は、育美に「先生はうさぎみたいですね。」と言います。
器用だという意味で言われたと思った育美は、「私、こう見えてカメなんですよね。」
と努力型なのだという意味で返します。
すると、一輝は
「コツコツ頑張るのがカメなんですか?」といい、先程のカメの解釈を伝えます。
じゃあうさぎの解釈は、、?
「うさぎはカメを見下すために走るんです。自分はすごいって証明したいんです。」
彼氏から、俺を見下しているんだろと言われたばかりの育美は、一輝の言葉の意味をきこうとしますが、他にも患者さんがいたので聞けませんでした。
うさぎとカメの話にそんな解釈の仕方があるなんて思いませんでした!切り口が面白い。
うさぎが、自己顕示欲のために走っているとしたら、カメは正反対で自分が楽しいから歩いています。
自己顕示のためではなく、自分の楽しいように楽しむ方が好きだなと思いました。
一輝の独特の世界
はじめ、一輝が実際にいたら関わるの面倒くさそうだと思ってました。
自分が歯医者だとして、患者が関係ない話をベラベラ話してきたり、約束の時間に遅れたりするなんて普通嫌ですよね。
でも、一輝の何気ない一言が、世間の常識を崩したり、ハッとさせられることが多いんじゃないかと思います。
新たな視点、新たな価値観をくれる人っていいですよね。
一輝の授業でも、はじめは独特の課題に呆れて困る生徒たちでしたが、自分で考えることが多い授業なので、しだいに楽しさに気づきだしたんじゃないかな。
私も相川先生の授業受けてみたいし、話してみたい(笑)
好き嫌いが分かれそうなドラマですが、私は好きです!!!ちゃんと全話見ていきたいと思います!!
『阪急電車』を読んで➖小さな出会いを大切にしたくなる➖

読書の秋🍁
とは言えども、大学始まったらなかなか読めないだらうから、夏休みのうちにたくさん読まなきゃ!夏が終わってるのに夏休みって最高!!
あらすじ
片道わずか15分の阪急電車、今津線。車内の人々のふとしたきっかけが連なり、駅ごとに物語が繋がっていく。
感想
何気ないところに出会いがある。その出会いが大切なことに気づかせてくれたり、人生の分岐点の後押しをしてくれる。
よく図書館で見つける気になる人と同じ電車になり、ちょっとした会話から仲が深まった征志とユキ。時江と話して、結婚式の討ち入りをスッキリ終わらせることができた翔子。時江からの素っ気ない忠告と、女子高校生の恋愛話から、DV男と別れる決意が出来たミサ。ちょっとした勇気で話しかけ、付き合うことになった圭一とゴンちゃん。
電車内でのほんの少しの会話で、この人たちの人生が変わった。
女子大生ミサが言った言葉が印象的だった。
「価値観の違う奴とは辛いと思えるうちに離れといた方がええねん。無理に合わせて一緒におったら、自分もそっち側の価値観に慣れてしまうから。」
全くその通りだ。
周りに流されなくていいんじゃないか。自分は自分の価値観持ったままでいないと個性が潰れてしまう。もうすでにだいぶ潰れているけど。
こんな大切なことを、同じ車両に乗っていただけの関係の人が教えてくれる。
一期一会な出会いの人からの方が、言われたことが響いたり、鋭く刺さることがある。
ちっぽけな勇気で、すてきな人に出会える。友達になれる。
友達を作れるのは、大学とかサークルとか狭いコミュニティーだけじゃない。
いろんなところに出会いがあって。出会うためのきっかけもあって。そして、出会いたいステキな人がいる。友達になりたい人がいる。
何気ないところに幸せがある。
この物語の人たちのように、偶然の出会いを大切にしたい。
そして、そんな出会いをくれる電車って素敵だなって思った!
電車に一緒に乗っている人たちは、みな別々の場所から来て、別々の方向に向かっていて、老若男女異なっていて、全員違う事情、人生を待っている。
そんな異なる人々と同じ車両、隣の席、向かいの席になるなんて、なんかすごくない?
語彙力NASAの極みで伝えられないけど。
私のように、いつも同じ電車に乗って、同じように揺られて、下向いてスマホを触ってたら、この人たちのようなステキな出会いは起こらないだらう。
電車で隣の席の人と話すなんてこと、無いに等しかった。恥ずかしさもあるし、他人だから話すことなどないという気持ちもあった。
でも、例えばよく同じ場所で見かける人がいて、その人と一言も交わさないうちに会えなくなってしまったら、悲しいしもったいない。
小さな出会いを大切にしたい。
何かの縁で同じ場所にいるんだ。
電車でスマホばかり触っていないで、面白いものがないか外を探してみたり、外の景色に素直に感動してみたら、人間観察をしてみたり。困っている人がいたら声かけてみようと思った。
小さなきっかけが生活に彩りをくれる。
そんなことに気づかせてくれた、あたたかい本でした。
有川浩の人間と猫の絆に心温まる一冊『旅猫リポート』

好きな作家である有川浩さんの『旅猫リポート』を映画見る前に読んでみた!
デビュー作の『塩の街』に描かれた純愛に泣き、大好きな岡田准一主演の『図書館戦争』シリーズも瞬殺で読破してきた。
有川浩さんの本はどれもこれも好きだが、この『旅猫リポート』も後半から涙が止まらず、愛すべき本となったので、初めてだが読書記録をしてみる。
一応、目次のようなものを…
- あらすじ
- サトルとナナの絆
- どんな不幸な状況でも不満を言わず幸せを掴んだサトルの生き方
- まとめ
1.あらすじ
我輩は猫である。名前はまだ無い。そんな野良猫と、主人公のサトルはつかず離れずの顔見知り。適度な距離感を掴んでいた。
しかしそんな関係を大きく変える運命が訪れる。車に撥ね飛ばされ怪我を負った猫は、サトルに助けを求める。怪我は治ったが猫はサトルの元で生活することになった。
サトルは猫をナナと名付け可愛がっていたが、よんどころない事情でナナを手放さなくてはならなくなった。
ナナの新しい飼い主を探す旅が始まる。
2.サトルとナナの絆
サトルがナナを手放さなくてはならなくなったのは、自分が病気で余命僅かなまでに至ってしまったからである。
始めの方で、サトルがリストラされて猫を飼っていられない状況になったという説が上がった。
しかしスギとチカコのストーリーで、サトルの命が…?!ということに気づかされてしまった。信じたくなかった。主人公が亡くなってしまう話は、やりきれない気持ちになり苦手なのだ。
新しい飼い主を探す旅なのに、見合いが上手く行かないと、嬉しそうにナナを車に連れ帰るサトル。
手放したい訳がないよね、本当はずっとそばにいてほしいんだよね、、涙
旅の最後に、サトルもナナも生まれて初めての二つの虹を見れて良かった。虹の情景が浮かんできた。
ふたりでいるのがこんなにこんなにしっくり来るのに、僕らが離れているなんて本当におかしなことだと思わないかい?
入院しているサトルと再会できたナナの言葉。
本当はサトルもナナを置いて行きたくなくて、病院に連れて行きたくて、会えないのが寂しかった。
ナナは叔母のノリコから逃げ、サトルに会いに行くようになる。
サトルのそばに最後までいる。
最後までサトルの猫で居続けようとする。
その姿に、本当にサトルを大切に思っていることが伝わってきた。
サトルも本当にナナを慕っている。
最高のパートナーなんだなあ。
人間と猫との間にこれほどまでの絆が生まれるなんて!こんなに意思疎通できるなんて!
この二人(一人と一匹)に結ばれた絆、互いを想う優しさ、温かさに感動した。
3.どんな不幸な状況でも不満を言わず幸せを掴んだサトルの生き方
サトルは生みの親に捨てられ、育ててくれた両親も小学生の時に事故で亡くしている。慕っていた猫のハチも飼えなくなり、別れなければいけなくなる。引き取ってくれた叔母ノリコの仕事の関係で転校が多く、慣れない土地で生活しなければいけなかった。ハチにそっくりのナナを飼うことが出来るようになったのに、30歳そこそこの若さで病気になり亡くなる。
これだけ見れば、サトルの人生は不幸の連続だ。
しかしサトルは自分の身の上を不幸だと思っていない。
生みの親に捨てられたことさえ、よその人にこんなに大事にされるなんて幸せだと言う。
私がサトルた同じ境遇だったら、その境遇を言い訳に使うだろう。よその満足いく境遇の子を羨やむだろう。
なのにサトルは全く不満を言わない。
最後まで笑って過ごそうとする。
そして本当に幸せに逝く。
サトルが亡くなってからも、ナナの心の中でサトルと過ごした5年間は生き続けるし、サトルを慕う人たちはサトルを想って繋がっている。
たくさんの人に愛されたサトルは、ノリコの言う通り幸せだったと思う。
友人への最後の手紙にも、楽しいことばかり書いて、ありがとうで締めくくる。
笑顔で別れたかったサトル。
そんなサトルを尊敬するし、サトルみたいになりたいと思った。
4.まとめ
主人公が亡くなってしまう話って、辛くて心にぽっかり穴が空くような気持ちになるから苦手だった。
でもこの話は、あたたかくて優しい気持ちになれた。
そして切実にナナを飼いたい、、!ナナが愛おしい〜〜
今まで犬派だった(飼ってないけど)のに、この本読んでから一気に猫好きになったかも!
まだまだ有川浩さんの作品で読んでいない作品があるから読んでいきたい。